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今回は、ドビュッシーの「月の光」を演奏しました。
ドビュッシーはフランスに生まれた印象派の作曲家で、多くの詩や絵画からインスピレーションを受けて作曲した事で有名です。
その中でも私が好きなのが、
彼の「日本からのインスピレーション」を感じる場面です。
葛飾北斎の「海」から着想を得た同名の交響詩は有名ですし、ピアノ曲集《映像》「金色の魚」でも日本画からの影響を見ることができます。
今回「月の光」を弾くにあたって私が読み取ったのは「自然の計り知れない大きさ」の表現でした。
15小節目のTempo rubatoでは、こわいくらいに大きな月が目の前に輝いている様子が思い浮かびます。
ただ綺麗なだけでなく「おそろしさ」が十分に表現されています。
そして私にとってそれは日本の伝統芸能のような幽玄さを伴っていて、遠いフランスの音楽なのに、なぜかとても親近感を感じながら演奏しました。
その後の27小節目Un poco mossoでは、まるでフランス語で言葉を語り出したかのような、落ち着きと速さが入り混じった魅力的なパッセージが続き、消え入るような儚さをもったエンディングへと向かいます。
ぜひ、ドビュッシー特有の表現に着目して聴いていただきたい作品です。
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